ドラマ「嘘解きレトリック」の第2話では、探偵助手になった鹿乃子(松本穂香)と祝左右馬(鈴鹿央士)が、藤島家からの謝礼として50円と1箱のカステラをもらって大喜びする場面が話題になりました。
でも、昭和初期の50円やカステラ1箱が現代の価値でどれくらいのものか、気になりますよね?そこで今回は、昭和初期の貨幣価値を基に、今の価格に換算してどれくらいの価値があったのかを探ってみます。
50円!?大金すぎて夢みたいです……!
これで当分食べ物には困らないね♪…いや、借金返さなきゃだったかな。最後、借金を返せって人が殺到していたし…。
昭和初期の貨幣価値と物価
まず、昭和初期(昭和5年~昭和10年)の貨幣価値を振り返ってみましょう。昭和初期の50円は、現代ではどれほどの価値なのでしょうか?
昭和初期の貨幣価値
昭和初期の時代、大卒のサラリーマンの初任給は50円~60円ほどとされています。つまり、50円というのは現在の1か月分の給与に相当する大金だったのです。現代の価値に換算すると、50円は約15万~20万円になります。
年号 | 初任給(月給) | 現在の価値 |
---|---|---|
昭和5年(1930年) | 50円~60円 | 15万~20万円 |
謝礼の50円は現代の「20万円」
「嘘解きレトリック」での藤島家からの謝礼50円は、現代の金額に換算するとおよそ15万~20万円に相当します。現代でもこれほどの金額を受け取れば、大喜びするのも納得ですよね!
50円って、そんなにすごい額だったんだね!毎日のご飯もツケてる左右馬先生にとっては大金じゃない!?
当時なら松茸も栗ご飯もお腹いっぱい食べられるね♪それにしても、借金取りに追われなければなぁ。稼いでもツケ払いの清算で終わっちゃうね…。
\せっかく報酬をもらっても、左右馬のツケの清算でもらったお金が無くなりました…/
千代の身代金8300円は今の「3300万円」
第2話では、藤島家の娘・千代が誘拐されたかのような脅迫状が送られ、身代金として8300円を要求されます。この8300円も、当時としては相当な金額です。
昭和初期の8300円は、今の価値で約2500万~3300万円に相当します。これは驚くべき大金で、藤島家の財力がうかがえます。
項目 | 当時の金額 | 現代の価値 |
---|---|---|
身代金 | 8300円 | 2500万~3300万円 |
8300円が今の価値に換算したら、すごい大金!これを観劇を見ている間に用意できる家柄ってすごい…っ!
でも、一人娘の身代金にしては安いような?運転手・耕吉は正直に借金の金額だけ要求したんだね。ボクだったら上乗せして要求するけどなぁ…。
カステラの値段は「4000円」
では、当時のカステラ1箱はいくらくらいだったのでしょうか?
昭和初期、カステラ1箱が1円前後で売られていたと仮定すると、現代の価値で1円は約4000円前後に相当します。つまり、カステラ1箱は今でいう4000円相当の高級菓子だったんです!
項目 | 当時の金額(想定) | 現代の価値 |
---|---|---|
カステラ | 1円 | 約4000円 |
カステラって、こんなに高級だったんですね……大事に食べないと!でもさ、藤島さんがくれたのは、箱いっぱいにあったよね?1万くらいしそうだよね?
次にカステラが食べれるのがいつになるか分からないから、鹿乃子ちゃんは大事にゆっくり食べていたんだね。
昭和初期の松茸は高くなかった
さらに、2話では松茸も登場しました。現在は高級食材というイメージの強い松茸ですが、昭和初期には庶民でも手の届く価格帯だったようです。
日林誌(2021)の論文「戦後の家庭料理に見られるマツタケ高級化の過程―料理雑誌・漫画記述や採取者の意識から―」に、『朝日新聞』データベースから見るマツタケの価値の変化が記載されていますが、一番古いもので1930年(昭和5年)頃のものがあり朝日新聞に「ひとり 1 日 8~12 kg マツタケを収穫した。(投稿者:元高校教員/74歳)」とあります。
1949 年 9 月 30 日の『朝日新聞』はマツタケについて「昨今百匁(375 g:筆者ら注)八百円から千円の高値を呼んでいるが,長野県産のものが豊作なので十月に入れば百円台に下りそう」とある。また,1956 年 10 月 4 日の朝日新聞にも「松タケも関東以北や長野の早出ものからそろそろ本場の広島,岡山ものが代って登場。ひところ貫(3.75 kg:筆者ら注)あたり一万円位以上もしたのが,いまや千五百円から三千円と中流家庭相場に値下りし,これが百匁六十円から百五十円の大衆相場になるのもあと一週間ほど」としている。現在の価値に直すと9月は約6,800~ 8,500 円/kg,10 月は 500~1,300 円/kg となる(1970 年の消費者物価指数による換算)。
松茸は取れるときには一杯採れててて、庶民でも食べられたんだね◎でも、藤島家に持って行くように言われた松茸はいっぱいあって高そうだったよね~。
時期によるってことだね。市場に溢れてたら安くなるし、少なかったら高級食材になる…資本主義の原理原則通りだね。
昭和初期の物価一覧
最後に、2話に登場した昭和初期の物価と現代の価値を表にまとめました。これを見れば、当時の50円がどれほどの価値があったかが実感できます。
項目 | 昭和初期の価格 | 現代の価値 |
---|---|---|
初任給(月給) | 50円~60円 | 15万~20万円 |
身代金 | 8300円 | 2500万~3300万円 |
カステラ1箱 | 1円 | 約4000円 |
当時の物価と今の価値を比べると、すごい差があるね?
最近、うまい棒が12円から15円になったのが話題だったけど、以前の日本は同じ昭和でも初期から中期、終わりごろと価格が全然違うね。
※うまい棒の価格は2024年10月1日より望小売価格(税抜き) が12円→15円となりました。
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主題歌はeillの「革命前夜」で、2ndアルバム『my dream box』収録楽曲となっています。
「嘘解きレトリック」物価の価値:まとめ
「嘘解きレトリック」の第2話で登場した50円や8300円の価値を、昭和初期と現代で比較すると、その金額がいかに大きなものであったかがよくわかります。謝礼と共に貰ったカステラ1箱も高級品であり、藤島家の財力や、祝と鹿乃子の喜びも納得です。
このドラマを楽しむ際には、こうした時代背景や物価の違いも知っておくと、さらに深く物語に入り込めることでしょう。
50円とカステラに喜ぶ左右馬先生と鹿乃子ちゃん、可愛かった~!相手の言っていることが嘘だって左右馬先生に伝える鹿乃子ちゃんの必死さも良かったね◎
当時のお金の価値がわかったら、よりドラマも楽しめそう♪次回のエピソードでは、どんな事件や大金が登場するのか、ワクワクするね◎
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