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【それでも俺は、妻としたい】ネタバレあらすじ&結末:衝撃のドラマ化!原作小説の感想を紹介

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この記事では、足立紳さんによる自伝的小説『それでも俺は、妻としたい』のあらすじと結末、そして本作が伝えたいメッセージについて詳しく解説していきます。また、2025年に風間俊介さんとMEGUMIさん主演でドラマ化が決定したこの作品の魅力も徹底考察していきます。

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小説『それでも俺は、妻としたい』ってどんな話?あらすじ概要

主人公の「俺」は、40歳を過ぎても年収50万円未満の売れない脚本家。専業主夫状態の彼は、家事と育児をこなす一方で、妻・チカとセックスすることばかり考えています。そんな彼の行動や日々の出来事をコミカルかつ赤裸々に描きながら、夫婦関係の本質に切り込む異色の物語です。

ふむはむ
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はじめに言っておくと、この小説は読者を選びます。好き嫌いがハッキリ別れるんじゃないかな?ボクは主人公もその両親も苦手でした。

せんはむ
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「妻としたい!」という欲望に全振りした主人公が、どれだけクズかに驚くよね…。でも、それを支える妻・チカの懐の深さには驚かされるよ!

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ネタバレ感想『それでも俺は、妻としたい』各章のあらすじと結末

本書は6章から成ります。下記に目次とその内容を紹介します。小説は全編、主人公(俺)の一人称で進みます。

妻としたい

夫婦関係の溝を埋めるべく奮闘(?)する「俺」。ついにはママ友夫婦とのスワッピングにまで発展するという衝撃の展開に!

40歳を超えたのに年収が50万円未満の売れない脚本家の俺は、仕事もなく専業主夫状態。大学時代は俺の才能に惚れていたはずの妻・チカにも最近はつれなくされています。常にセックスをしたいと言う夫とそれを心底嫌だと思っている妻とのやり取りが最初に描かれています。

子どもの太郎の送り迎えをしている俺は、ミナちゃんママでも下世話な妄想をしています。ミナちゃんママの夫はテレビ局に勤めているエリートで、シナリオライターとは名ばかりの俺はコンプレックスを抱えています。

平日の昼過ぎ、回転寿司屋「太平洋」に行くと偶然ミナちゃんママに会います。そこで、旦那が半年前不倫していることが発覚し、ミナちゃんママがストレスを抱えていることを知ります。

夫婦の不満をきき、自分も妻に拒否されていることを言い「ミナちゃんママもお返しに不倫をすればいいじゃないか」と誘います。すると、ミナちゃんママは驚くことに旦那の前でしてほしいと言います。

困惑する俺をよそに、チカと旦那には自分から言っておくからと半ば強引に押し切られスワッピングをすることが決定。日程調整をし、いよいよ迎えた当日。ミナちゃんママの自宅で旦那の前でセックスをすると、ミナちゃんママの旦那はチカにフェラ(カプ)をしてもらっています。(カプとは俺の発案で、小説内ではフェラのことを指しています)

それを見て興奮した俺でしたが、最後はミナちゃんママとパパが仲良くし一件落着。それを見たチカにも効果はあったようで、セックスさせてくれと懇願する俺にOKを出してくれました。

ふむはむ
ふむはむ

ママ友の家でスワッピングなんて、ぶっ飛びすぎ!でも、それを乗り越えて夫婦関係が改善するのが意外すぎるよね!

妻としちゃった

スワッピング効果も束の間、再びセックスレスに。キャンプの夜、思い出話をきっかけに久々の関係を持つも、これが最後の良い思い出となるのか…。

ミナちゃんママに誘われたスワッピングから9日間で7回、チカとのセックスに成功した俺だったが、その効果もそれ以上続かず再びセックスレスになります。

そんな中、保育園の皆でキャンプへ行くことになります。ミナちゃん一家も一緒で気まずいと思ったものの、相手は既に夫婦で仲良くなっており気にしていない様子。俺は大学の映研合宿で、部員たちが雑魚寝している中、チカと息を殺してセックスしたことを思い出します。

ミナちゃんママと再び良いことはできないかとの期待から、率先してキャンプで雑務をこなす俺に対し、ミナちゃんママはすでに俺には興味を失っているようです。夜になると「これから旦那とカーセックスをするの。見に来ない?」と誘われます。

魅力的な誘いだったものの、チカが来たので寝たふりをする主人公・俺。眠れない様子のチカを見て、チカの布団に手を伸ばし、「昔、映研の合宿のときもこんなセックスをしたよね」を囁き、セックスをします。

宿泊所のログハウスの片隅で、他の家族に隠れ息をひそめてしたセックスが、俺的にはチカとの付き合いも含めた16年のセックス史の中で3指に入る良いセックスだったと感じます。

せんはむ
せんはむ

こんな感じで、この本にはセックスのことしか頭にない主人公の様子が描かれます。大分、読む人を選びそうだから…苦手な人は早々に離脱していそうです。

妻と働く

久しぶりの仕事が舞い込むも、頼りになるのはやっぱりチカ。プロデューサーからも夫より評価される妻に嫉妬しつつ、情けない行動を重ねる「俺」。

ほぼ1年ぶりにシナリオの執筆依頼が舞い込んできますが、それは過去にも苦戦した「ドクターQ」という医療系クイズバラエティ番組の再現ドラマの台本でした。前回は、取材でも医師やプロデューサーが何を言っているのか分からず、それを理解しようともしなかった俺。ダメだしされチカに泣きついたところ、ほぼ全ての作業をチカがやってくれました。

イラつくほどのダメンズの俺は、今回は最初からチカに任せようと打ち合わせからチカを同伴します。最初は戸惑っていたプロデューサーでしたが、社交性もあり質疑応答もまともなチカに、俺(主人公)を差し置いて連絡をするようになります。

俺は全くの役立たずで、チカに嫉妬するばかりか収録にも行かず、チカにも行く必要はないと言います。しかし、社会人として会社勤めをしているチカは、きちんと収録に行ったばかりか、その後働かない夫のために営業もしてきます。

片や当の本人である俺は「どうせチカちゃんはタダ酒が飲みたいだけでしょ」と嫌味を返す始末。そして仕事の飲み会で疲れて帰ってきたチカが寝ているところを、黙って襲います。

俺がどうしようもない人間と言うのがよく分かる章で、女性が読んだらドン引きし嫌悪感を抱くこと間違いなしのエピソードでした。

ふむはむ
ふむはむ

働かない夫を支える妻が健気すぎる…。でも読んでると「チカも限界だろうな…」って心配になるよ。

妻と帰る

主人公の実家で繰り広げられる家族間の問題や、過干渉な両親との対立。この章では、夫婦関係だけでなく、家族関係の歪みも浮き彫りになります。

夏休みに俺の実家である鳥取に子どもの太郎を連れて、チカと一緒に帰る話です。俺の両親もどうしようもない人間というのがよく分かる章となっており、全く共感できないエピソードです。

ここ10年くらい年収が50万もないような夫を働いて支えているチカに対し、主人公の母親は子どもが可愛くチカが一方的に悪い!という姿勢を崩しません。「年収が低いのを分かって結婚したんでしょ」と言い、俺には「何なの、あの態度。あんな嫁とは別れなさい」と言います。

帰ってこいと言うわりに、実家に子どもを連れて帰ると「帰ってきてなんて言わないわよ。あんたたちが帰ってくるとほんと疲れるんだから。あんたが帰ってきたいんでしょ」と言う始末。

親子喧嘩をする母子を見て、父親は「お前はもう二度と帰ってくるな!縁切る!」を怒鳴り散らし、実家に帰って二日で逃げるように東京へ帰ります。その際に母親に欠けられた言葉は「よく反省しなさいよ。パパ、あれから寝られなかったんだから。ほんとに情けない、40にもなって、あんな態度」でした。

俺にもイライラさせられる小説でしたが、それ以上に俺の両親にムカつく小説で、ストレスが溜まる内容となっています。

せんはむ
せんはむ

いわゆる、毒親ってやつ?何でこんな息子ができたんだ!?という謎が解ける両親のエピソード。気分が悪くなる章でボクが一番苦手な話でした。

妻と笑う

離婚も考えたと告げられる中、主人公が起死回生を狙う行動がどこまでもズレている…。しかし、そんな主人公に最後のチャンスを与える妻のセリフが胸に響きます。

9月の後半になってもチカの機嫌は直らない中、話があると言われます。「今回の帰省で離婚も考えたが太郎があんたのことを少しは好きだから踏みとどまった。あんたを含めてあんたの家族には、もう耐えられない。金輪際関わりたくない。とりあえず、お前は結果を出せ」と言われます。

それに対し俺がした行動は、10年以上前の自分の受賞作を少し手を加えコンクールに応募するというものでした。本当のクズです。それでは結果が出るまで微妙と判断した俺は、ボランティア活動を始めることにしますが、ここでも結局何の役にも立っていません。子ども食堂のボランティアでしたが、見栄を張り料理は作れない設定し、かと言って小学三年生の算数の問題も教えられません。

最初の子ども食堂のボランティアからひと月後の11月中旬、コンクールの一次審査が通ったことをチカに報告します。この主人公の頭は本当にどうかしていると思いますが、それでまたセックスをねだります。

そして、何を思ったかチカに夫婦漫才をしないかと誘います。以前から何とか世に出るために頭の片隅で考えていたことと書かれていましたが、ここもドクターQの仕事同様、チカ頼みなところから本当のクズだと言うのが分かります。

チカにOKを貰った俺はシナリオを考えますが上手くいかず、お笑いライブのオーディションの日が迫ってきます。そして、パクり魔の主人公は何年か前にどこかの大学の学際で見た学生コンビのネタをパクることにします。

練習を重ねオーディション当日、ネタを見た審査員から有名な漫才コンビの初期ネタのパクリだと指摘され、学生コンビもパクっていたのだと発覚。

一次選考を通ったシナリオも過去作のパクリだとチカにバレますが、ここがチカのすごいところで「あんた、それしかできないじゃん。他になんにもできないじゃん。セックスしたいって言うだけじゃん。シナリオ書くしかでいないでしょ…。書いてよ、お願いだから。もう逃げないでよ」と涙ながらに言われます。

ふむはむ
ふむはむ

本を書いているのが男性だからなのかもしれませんが、女性読者はドン引きの連続です。ダメだ…完全にこの主人公が嫌いで無理…となりました。

せんはむ
せんはむ

「書いてよ、お願いだから。」このセリフ、グサッとくるよね…。こんな夫を見捨てないなんて…チカが神に見えるよ…!

エピローグ

再び妊娠した妻を支えるため、主人公が近所のコンビニでアルバイトを始めます。最後のシーンで見える小さな成長に、ほろっとさせられるラストです。

主人公が近所の100円コンビニにアルバイトに出ている風景が描かれます。何と、前章のセックスで二人目を妊娠したチカは休職中で、その間の穴埋めをしているのです。

出産間近のチカに何とかカプ(フェラ)をさせようと画策する主人公にドン引きしますが、最後は自宅出産するチカとそれを支える主人公が描かれます。

生まれたのは女の子で「太郎が持ってきた試練という名の福はちゃんと嚙み締めたから、お前は分かりやすい福を持って来てくれよ」と願掛けをし、穏やかな眠りにつく俺(主人公)が描かれ終話します。

ふむはむ
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何か無理矢理、綺麗にまとめたね?…ネタとして読む本で、ダメな人はとことんダメ!という内容の小説でした。

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【考察】夫婦の形を描く異色作!なぜ「俺」とチカは離婚しないのか?

この小説は、徹底的に「クズ」をさらけ出す主人公と、それを支える妻との関係性が最大の魅力です。笑ってしまうシーンも多い反面、現実の夫婦関係や家庭問題に鋭く切り込む内容に、共感や違和感、怒りや感動といった複雑な感情を抱かせます。

この物語を通して見えてくるのは、夫婦の愛情とは決してきれいなものだけではないということ。互いに欠点だらけでも、それを認め、最後には歩み寄る形にたどり着く姿は「不完全だからこそ続く関係性」の象徴といえるでしょう。

せんはむ
せんはむ

不完全だからこそ続く…。そんな夫婦の形があってもいいのかもしれないね。作者が大成したから良かったけど、この主人公は本当に苦手だったなぁ…。

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衝撃のドラマ化!主演は風間俊介&MEGUMI

2024年に風間俊介さんとMEGUMIさん主演でドラマ化される本作。主人公「俺」のクズっぷりをどのように演じるのか、また、妻・チカの心の葛藤をどれだけ繊細に描けるのか、非常に楽しみです!

『それでも俺は、妻としたい』は、一見ただのコメディに見えつつ、夫婦関係の本質や家族のあり方について考えさせられる一冊です。ドラマ化に際してさらに話題を集めること間違いなし!あなたもこの作品を手に取って、「夫婦ってなんだろう?」と考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

ふむはむ
ふむはむ

どうしよう…。かざぽん(風間俊介)がダメ夫役なんて…想像しただけで面白すぎる!深夜でもドラマ化しようとしただけスゴイ作品で、今からドキドキです。

公式サイト:それでも俺は、妻としたい

『それでも俺は、妻としたい』刊行記念企画:足立紳の対談記事はこちら

原作・原作比較
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