この記事では、おいち不思議がたりシリーズを読む順番、文庫本のあらすじと感想をまとめて紹介します。おいち不思議がたりは、あさのあつこの時代推理小説のシリーズで、2024年9月からNHKのBS時代劇でテレビドラマ化されました。
累計発行部数35万部を突破した大人気シリーズだよ!
\1分PR公開/
— NHKドラマ (@nhk_dramas) August 20, 2024
BS時代劇【#おいち不思議がたり】
江戸・深川の長屋で医者になりたいと夢を見て、父である医者・松庵を手伝うおいち。彼女には特別な力があった!
9/1(日)スタート
毎週日曜 午後6:45~7:28[BS・BSP4K]
🔗https://t.co/Bsau3Lpl5S#葵わかな #工藤阿須加#財前直見 #髙嶋政宏 #玉木宏 pic.twitter.com/jYsDC5DRh1
おいち不思議がたりシリーズを読む順番は、発売順がおすすめ
おいち不思議がたりは、2024年10月時点で6冊発売されています。
シリーズをを読む順番は、発売日順がおすすめだよ◎
読む順番 | タイトル | 発売日(文庫本) | 本のサイズ |
---|---|---|---|
1 | おいち不思議がたり | 2011年11月15日 | 文庫本・単行本 |
2 | 桜舞う | 2015年02月09日 | 文庫本・単行本 |
3 | 闇に咲く | 2018年05月08日 | 文庫本・単行本 |
4 | 火花散る | 2021年05月11日 | 文庫本・単行本 |
5 | 星に祈る | 2023年04月10日 | 文庫本・単行本 |
6 | 渦の中へ | 2023年05月11日 | 単行本のみ |
2024年10月現在『渦の中へ』は、単行本のみ発売されています。
単行本が発売された後に、本のサイズを小さくして低価格販売されることが多いから、これから発売されるかもね!
【原作ネタバレ】おいち不思議がたり、文庫本のあらすじ&感想
おいち不思議がたり全6冊のあらすじと感想はこちら!
おいち不思議がたり
主人公は、医者の道を志す16歳の少女おいち。医者である父を手伝いながら修行をしているが、おいちには特異な能力があり、この世に思いを残して亡くなった人の姿が見えるといいます。
ある日、おいちの伯母が縁談を持ってきますが、当のおいちにはその気はなく、父の松庵に「あたし、お嫁になんかいかないから」と話します。おいちは誰かの嫁になるより、父の傍で病気やケガをした人たちの治療をしている方が性格に合っていると思っていました。
『見えること』も、その証であると信じているよ。
そんなことのあった夜、おいちは父の寝息を聞きながら誰か女の人が苦しんでいる気がすると感じます。
それぞれの人間模様が絡み合って、ぐいぐいとストーリーに引き込まれていきます。おいちのあの世とこの世の人の心を繋げる素直ながらも凛とした姿に、ドラマでおいち役の葵わかなさんにピッタリだと思いました◎
≫【登録で600円分付与】おいち不思議がたりをU-NEXTで読む
桜舞う おいち不思議がたり
おいちの数少ない友人・おふねとは、10年来の付き合いです。チャキチャキしたもう1人の友人であるお松は、おふねがおっとりとした性格すぎだと常々文句を言っています。
ある日、おふねが近くに用事があったと言い、おいちの元を訪れます。洗濯をしていたおいちを手伝いながら「いつも褒めてくれてありがとう」と話し始めます。
急にそんなこと言われたら、どうしたんだろう?って思うよね。
忙しさがひと段落したらおふねに会いに行こうと思ったそんなとき、おふねが倒れたと連絡があります。
それがわかっていても親友の死に直面し、おいちは心揺さぶられます。死の真相を解き明かそうと躍起になりますが、次から次へと困難が立ちふさがります。
おいちの夢にでてきて、若くして亡くなってもなお友人達を想うおふねの姿に、心が締めつけられる物語でした。
おいちの出生の秘密も判明してビックリしたよ!
闇に咲く おいち不思議がたり
江戸深川で女の腹が縦一文字に裂かれ殺されるという猟奇的な殺人事件が発生します。そんなある夜、松庵の元に若い男が訪ねてきます。
男は庄之助と名乗り、おいちはその男から血の臭いを感じ取りますが、どこからも血は出ていません。松庵とおいちにしか聞かれたくない相談事があり、話を聞くと庄之助の中に幼くして亡くなった姉のお京がいると言います。
身体が乗っ取られてるということ?!
お京が庄之助の身体から湧き出した時、庄之助は身体の外へ追い出される感じて、最近では庄之助の記憶がなくなる程、身体の中のお京が変化していると訴えます。そして人を殺したことを打ち明けます。
事件に巻き込まれたおいちが、岡っ引きの仙五朗ととも真相を追っていきます。
今回は双子の姉弟が不思議な出来事を起こし、最後に全てが明かされたときには、切なくも悲しいミステリーが待っていました。
心の病なのか、それとも本当に『人を喰らう鬼』がいたのか・・・。
火花散る おいち不思議がたり
薪炭屋の主人と内儀が、母おきくの病を治してほしいと松庵を訪ねてきます。しかし松庵とおいちには、どこか無理して親孝行な息子を演じているように感じています。
往診した時、穏やかなおきくの顔が若い鬼女の顔と重なり、何かを感じ取ったおいちはおきくの元に通います。
中秋の名月、おきくの往診の帰りに、おいちは産気づいた滝代と出会い松庵の元に連れて帰ります。程なくして赤子の十助が産まれます。
おいちが初めて赤ちゃんを取り上げたんだね!
ところが滝代は十助を残していなくなり、惨殺されて見つかります。後に十助が某藩の殿様の血を引いていると分かり、権力闘争に巻き込まれていました。何も関係ないように見える2つの物語が複雑に絡んで進んでいきます。
十助を守るため命を落とした滝代の思いをおいちが聞き取り、十助の幸せを願い奮闘し、事件が解決した後、おいちは女たちのための療養所を作りたいと考えます。
滝代がどんな思いで出産し守ろうと行動したのか、やりきれない気持ちになりますね。
星に祈る おいち不思議がたり
おいちが膝の怪我で治療した老女おキネが突然失踪と話を聞きます。界隈では物乞いが数名失踪しているが全員に共通点はありません。そしてその不可解な事件は長崎でも起きていました。
おいちの特異な能力で助けを求める老婆が見え、事件を追いますが、老女は殺されて見つかります。
一方、おいちの兄である十斗が長崎遊学から戻り、松庵の仕事を手伝うことになりました。
十斗は両親が亡くなった時、遠縁の家に、おいちは松庵に引き取られたんだよね。
長崎の高名な女医の石渡明乃が、江戸に来て女性のための医塾を開くことになり、十斗の紹介でおいちは本格的に医学を学ぶことを決心します。
星に祈るでは、『痛みに効く新薬』を巡って事件が繋がっていきます。
同時に、おいちは腕のいい飾り職人である新吉からのプロポーズを受けます。仕事と家庭の両立を夢見て進んでいきます。
どうどう新吉とおいちが結婚!恋も進展しホノボノする中、事件に巻き込まれて命の危険にさらされハラハラする展開だったね!
渦の中へ おいち不思議がたり
医者と妻という2つの道を進む決めたおいち。その祝言の日に、商家である浦之屋で、昼食の最中に体調不良者が多数出たと連絡が入ります。おいちは素早く普段着に着替えて、松庵らが苦しんでいる人達の手当てしながら原因を探ります。
食中毒だったのかな?無事だったのは乳母と3ヵ月前に生まれた赤ちゃんだけ。
幸い全員回復しましたが、不審な点が多く、女医の明乃も松庵も食中毒以外の可能性が頭に浮かんでいます。翌日、浦之屋の乳母が遺書を残して服毒死します。また浦之屋の主人が蔵で荷崩れで大怪我を負います。
浦之屋に出入りしていた焙烙売りの巳助が、乳母を煽り立てたのも、主人を殺そうとしたのも自分であると名乗りでるも、特異な能力で巳助が闇に呑み込まれていく姿を見て、何かあると感じたおいちは、解決に向けて動き始めます。
巳助は妻おしまを亡くして元気がなかったが、お琴という女と知り合い再婚し、お琴の子どもとも仲良く幸せいっぱいで長屋を出て行った人物です。
一体なにがあったんだろう?
調べていくうちにお琴にも不審な点が出てきますが、証言の欠片を集めていくとある人物へと繋がっていきます。
おしまが、おいちの意識の中に現れ巳助を叱咤し、おいちに「どうかお願いします」と手を合わせて消えていく情の深さにホロっとしました。
巳助にかかった容疑を晴らすことができて本当に良かった!
そして物語の最後でおいちは新吉たちに妊娠したことを告げます。
おいち不思議がたりシリーズを読む順番:まとめ
今回は、おいち不思議がたりシリーズを読む順番、文庫本のあらすじと感想をまとめて紹介しました。
読む順番 | タイトル | 発売日(文庫本) | 本のサイズ |
---|---|---|---|
1 | おいち不思議がたり | 2011年11月15日 | 文庫本・単行本 |
2 | 桜舞う | 2015年02月09日 | 文庫本・単行本 |
3 | 闇に咲く | 2018年05月08日 | 文庫本・単行本 |
4 | 火花散る | 2021年05月11日 | 文庫本・単行本 |
5 | 星に祈る | 2023年04月10日 | 文庫本・単行本 |
6 | 渦の中へ | 2023年05月11日 | 単行本のみ |
おいち不思議がたりは、ミステリーや事件解決が主軸ですが、おいちの父・松庵と、松庵の姉でおいちの伯母であるおうたとの掛け合いも見所のひとつです。
おうたが一方的に難癖つけている気もするけど・・・。
新吉・おいち家族のこれからや、医塾で一緒に学ぶ同士との成長など、今後の展開が楽しみなシリーズです。
死はどのような人にも必ず訪れる 人は面白く、興味深く、楽しい